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NIJIの夢

NIJIの夢

シギリアロック

8月1日。
当初の出発時間を早めてシギリヤロックに向かった。
心配された天候だが、NIJIの日頃の行いの良さに天も味方してくれたようだ。
雲が日差しを遮っている。
加えて、予報より気温が低く、おまけに爽やかな風まで吹いているではないか。(^^)v
まさに登山日和である。

バス出発後、毎日ガイドは確認する。
「忘れ物はありませんか?」
「パスポートはありますか?」
「帽子は? 眼鏡は? カメラは? お財布は?」
すると、70代後半の女性が「タブレットをフロントに忘れた!」と声を上げた。
ガイドがホテルに確認すると「無い」という。
大勢の宿泊客が出入りするホテルのフロントのロビー。
誰かが持ち去ったとしても不思議ではない。
姉妹で参加していた彼女の姉が「部屋じゃないの?」と言うので、再びガイドが確認すると「有った」という返事。
一時は引き返そうとしたが、このホテルには連泊なので引き返さずに済んだ。(^_-)-☆

シギリヤロック。(シーギリヤロックとも言う)
5世紀後半、カッサパ1世が仏教僧の修験場だった岩山に宮殿を建造した。
王の死後、およそ1400年間経過したイギリス植民地時代の19世紀後半に、ジャングルに埋もれていた宮殿が発見された。
切り立った岩の頂上にある建造物の存在感に圧倒され、妖艶な笑みを浮かべる美女の壁画「シーギリヤレディー」にも魅了される。

さぁ、登るぞ!(^^)v
NIJI、シギリヤロック登坂のスタート地点に立つ。




スタート時点で、地元のイケメンたちが寄ってくる。
腕を抱えてサポートするような仕草をする。
ここで黙っていると頂上まで付き添い、登坂のお手伝いをした事になる。
「ノー サンキュー」と言わないと、6000ルピー(日本円で約4200円)の支払いとなる。
彼らは政府に認められたサポーターなのだ。
向かって左端の彼の右手に免許証のような物を持っているのが確認できるだろうか。




初めは、緩やかな階段が続いているが、段々と急な階段になってゆく。
2/3ほど登ると最後の心臓破りの階段となる。
ここが心臓破り階段の入り口です。




途中にリタイアする地点が数か所ある。
帰り道(降り階段)に出られる地点があるのだ。
但し、ここを登り始めたらリタイアは出来ない。
少し進むと「シギリアレディー」を観る為のコースの階段に差し掛かる。
往復するようになっていて、元の分岐点に戻るのだ。
岩山の西側面に描かれた美女の壁画で、1857年に発見された。
美女の正体は不明で、当初500人もの女性が描かれたといわれる。
風化により現存するのは18人のみ。
NIJIも行ってみたが、更なる風化防止のため写真撮影は禁止となっている。
ネットから落として1枚だけ張り付けました。




元に戻って、階段を上り続けよう。
世界中から集まって来ています。
見よ! この急な階段と人混みを!




この部分では、登りと降りの階段は同じものを使うので追い越しが出来ない。
よって、途中で止まることが出来ないのだ。
まさに心臓破りの階段である。
なので、見知らぬ同士でも、お互いに声を掛け合のが暗黙のルールとなっている。
日本から来ていた小学生が、NIJIに「もう少しです。頑張ってください!」と声を掛けてきた。
疲れていたので、正直、嬉しかった。(^^♪
「ありがとう」と返し、再び歩みを進めた。
帰り道では、NIJIがアメリカ人のグループに「ファイトー!」と声を掛けた。
疲れた顔から笑みが漏れ「ファイトー!」と返してきた。

登り始めてから、あちこち、ゆ~っくりと散策をしながら登る事、約1時間30分。
そして、遂にシギリヤロックの頂上に立った。(^_^)v




頂上から見る景色も素晴らしかったが、「登り切った」という達成感が感動を呼んだのであろう。
タブレット騒ぎの姉妹も無事に登坂。
とても77歳とは思えない、バイタリティー溢れる姉妹だった。
足の怪我に泣いた女性1人が、心臓破りの階段の手前でリタイアし、我々が降りて来るまで待つ事になった。

シギリヤロック。
岩山に築かれた王都シギリヤは、完成から僅か11年でその短い歴史を閉じます。
そこには、岩山に宮殿を置き、孤独な時を過ごしたカッサパ1世の野望と、悲しい親子の物語が隠されています。
5世紀後半、カッサパはダートゥセナ王の長男として生まれた。
カッサパには、王族の血筋を持つ母から生まれた弟のモッガラーナがいました。

カッサパの母は平民の血筋であったため、カッサパは弟のモッガラーナに王位継承を奪われるのを恐れ、父王に不満をもつ将軍と共謀して父王を投獄しました。
そして王位継承権を持つ弟をインドへ追放し、477年カッサパはカッサパ1世として即位したのです。
その後、カッサパは父ダートゥセナに、隠し財産をすべて出すように迫りますが、「貯水池が全財産だ」という父に怒り狂い、将軍に命じて父を殺害してしまいます。
これが、「貯水池が全財産だ」と言った貯水池です。




しかし、そこからカッサパの後悔の日々が始まりました。
父を殺すという仏教徒として最大の罪を犯した彼は、罪を償うべく寺院や施療院を立て、善政に励みます。
そして弟からの復習におびえる日々を送ったのです。
そしてカッサパは、亡き父が夢見ていた岩山の頂上に宮殿を立てる計画を実行します。
父を供養するため、また、弟の攻撃から身を守るために建てられたともされるシギリヤロックは、即位から7年後に完成しました。
玉座は岩山の頂上におかれ、中腹には、巨大な獅子像が作られ、まるで威嚇するように弟の逃れた南インドを見据えていたと言われます。
そして、11年後、インドから戦いを挑んできた弟のモッガラーナにあっけなく敗れ、カッサパ1世は自ら命を絶ったのでした。
これが、シギリヤロックの山頂に残る王宮の跡です。




先ほど、貯水池の話をしましたが、この貯水池から毎日、王様が泳ぐプールに水を送ったというのです。
あの時代、高さ200mのプールに、どうやって送水したのか、未だ謎のままです。
この日も、水を蓄えていました。(これは雨水かな?)




あとは降りるだけ。
登りで、本当に1200段なのか確認はしなかったが、下りで確認してみようかな。
いや、やめておこう。
登りと下りでは使う階段が違うし、工事中の場所があり迂回させられたから1200段とは限らない。
1400段ぐらいあったかな? (^^♪




午后は自由時間なのだが、ミンネリア国立公園ジープサファリのOPがある。
申込み時には、オプションは申し込んでいなかった。
だが、午後の空時間が長くホテルの周りには見るようなものは何もない。
急きょ、現場で追加申し込みを行った。

スリランカにはサファリ体験が可能な自然公園が数多い。
日本のような「○○サファリ」と称して、作られたサファリではなく自然そのものである。
従って、日によっては自然の中の動物が見れない日もあるのだ。
こんなジープに乗ってサファリを駆け巡る。




動物が確認できない場所はスピードを上げる。
悪路を走るので腰や腕が鉄鋼にぶつかって黒なじみ。
暫らく走ると・・・いた!
自然の中で草を食む象である。
タイミングが良いと、数十頭の群れに遭遇する事もあるという。




先ほどは、1頭でいる像を2回見たが、これは4頭が群れを成している。
帰り道でも1頭見たので、合計7頭の象を見た事になる。
これは、この公園の中の人造湖である。




水辺には水牛や孔雀、孔雀を狙う狐などを見た。
また、林の中で多くの小鳥を観賞した。
お1人様、8000円の価値はあったかも知れない。

明日はタンブとキャンディーで、それぞれ世界遺産の寺院を観光する。

次の タンブッラ に進んでください。


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